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【報告】R4年度・人財活躍プラン発表会2日目~後編~
こんにちは、R4年度宮城県人財活用塾の広報支援隊・さいとう愛です。
「人財王国みやぎ」を創る!というスローガンのもと、R4年6月にスタートした「人財活用塾」。この塾の総仕上げとなった人財活躍プラン発表会が3月13日と16日、二日間に渡って開催されました。
各日発表された内容についてお届けしていますが、2日目の発表会後編では、(有)オリエントコーティング、東洋ワークス㈱、三陸ボイラーサービス㈱についてお伝えします。
(有)オリエントコーティング :仕事にも、人生にも誇りを持とう。
発表してくださったのは、(有)オリエントコーティングの但野祐樹代表取締役です。
東北地方唯一の特殊加工専門技術をもち、紙の表面にフィルムを貼ることにより保存性や光沢感を向上するPP加工や、通常のはがきよりも多くの情報を送付可能とした加工と言われるDM加工などを事業とする会社です。創業約40年、但野社長は2代目です。
「ベテランから若手への技術継承やさらなる技術向上が課題でした」
特殊な技術を必要とするため、若手への技術継承には困難が伴っていたと話す但野社長。
中堅層が少ない社員構成や世代間ギャップが主な原因ですが、社長がすべての解決を担うのではなく、積極的に外部人材を活用することで、今では改善へと進んでいると言います。
また但野社長は、コミュニケーションを活発に取ることにも注力しています。
「社員と交換日記をしています。そして、会議という名前ではなく”未来成長会議”と名付け、みんなで未来について話し合う機会を月1度設けています。」
特に若手人財に向けての”働きやすい環境作り”を意識的に行っているんですね。
とても印象的だったのは、「自分の人生に誇りが持てる企業になりたい」という未来像。
お客様のためはもちろん、社員一人ひとりが自分の満足を探究し続けることを大切にする会社でありたい、但野社長が掲げる「~シン・オリエントコーティング~若手とベテランの融合」が着々と形になっていく姿が今後も楽しみです。
東洋ワーク㈱リブライト事業部:
転職業界内でのポジションチェンジを狙い、東北エリアで光る存在へ
次は、東洋ワーク㈱リブライト事業部執行役員、小林裕之部長の発表です。
転職支援と言えば、複数の大手エージェントが君臨しているのが現状。
小林部長は、「大手エージェントの下請けポジションから抜け出せていないことが自社の課題だ」と仰っていました。
そんな中、自社はコロナ禍以前からの「働き方の自由さ」を推奨しており、社員数24名のうち19名がリモートワーカーなんだそうです。
ご家族の転勤でアメリカに引っ越した方も働き続けられる環境がすでに整っていると言います。
「人生の中に仕事があるということ」
小林部長は、現在世の中がうまく使えておらず埋もれてしまっている人財(例えば、子育て世代や主婦層、シニア世代)を積極的に活用することを推し進めていきたいと語っていました。そうすることで、人生という大きい円の中に仕事があるという構造になり、自分の人生をデザインできる人が増えていくことにつながっていくんですね。
オンラインで発表を聞いていた前年度の人財活用塾に参加していた藤澤社長は、「小林部長の発表は、課題の分析が非常に参考になります。その課題を解決しながら、新しいサービスへと展開していこうということで、ますますの可能性が楽しみです。」とコメントを添えていました。
どこに住んでも良くて、定年や時間も気にすることなく、遊んで仕事しての人生をとことん楽しみたい、そんな豊富が強く心に響きました。
三陸ボイラーサービス㈱ :三陸地域の設備はお任せ、最強エンジニア集団
最後を飾ってくださったのは、三陸ボイラーサービス㈱の吉田秀顕代表取締役です。
気仙沼に本社があります。
私は吉田社長の発表を聞いてから、「ボイラー」を無意識に探すようになりました。
普段の生活では気づかないひっそりとした存在ですが、お湯や蒸気を発生させる熱源機器であるボイラー。特に工場や学校、病院等でなくてはならない存在なんです。
(皆さんもぜひ、訪れる先でボイラーを探してみてくださいね!)
ボイラーに関する、設計、販売、施工や保守まで一貫して行えるのが強みなのですが、
「お客様の声に育ててもらっているんです」と、謙虚に語る吉田社長。お客様が困った時にいち早く駆けつける存在でありたいと仰っていました。
現場対応に追われる日々の中で、現在の課題の一つは技術やノウハウの伝承。
従業員の「働きがい」の向上や、プロ人財の活用がカギを握っていくと言います。
「競争ではなく競創」
を大切に、地域と共に成長し、また地域に信頼されている吉田社長の改革は幕をあけています。
これで、2日間にわたって開催された計10社の人財活躍プランが揃いました。
ここからがスタートです。
それぞれが掲げたプランが少しずつ実行に移されてていくことを期待しつつ、ここで繋がり合うことができた仲間とさらに強固な絆で結ばれていくことを願っています。